[音ネタメモ帳003]Kickの音作りについて-その1

久しぶりの音ネタメモ帳ですが、今回はかなり基礎的な内容です。

エレクトロ系の曲を作るとだいたいこだわり出すのがキックといっても過言ではない気がしますが、常に鳴らしている以上、ある意味メロディ以上に大きなポイントでもあります。かと言ってあれやこれやとトライ&エラーで実験を重ねるのも(ある意味では大事ですが)なかなか気の遠くなる話になります。

なので、今回は「自分はこんな感じで作ってます」という紹介をしてネタ切れからの復帰音作りの方針の一助にして頂ければという内容になります。

はじめに

まず、キックを作る際は下記の手順で音を作っています。

  1. キックのサンプルを選択(必要ならレイヤーして作り込み)
  2. EQで余分な音、強調したい音をカット&ブースト
  3. コンプでキックのアタック感を調整

どの工程も重要なのですが、差し当たって研究するならば1.から順番に行う事をお勧めします。というのも、正直EQやコンプでどんなに頑張ってもギターの音がピアノになる事は無いように、元の音にない事はEQ以降ではできないからです。

つまりは、「最初に良い音を選ぶ(無ければ組み合わせて作る)」→「細かく補正」というやりかたになります。

キックのレイヤー

1サンプルで音選びが終わる場合は特に気にすることでもないのですが、大体ダンスミュージック作っていると、1サンプルで「これでOK」となる事は少ないかと思います。実際自分もそうですが(笑)

大体はサンプルを持ってきても「もうちょっと低域がガツンと来てほしい」「ちょっと皮鳴り感が欲しい」となるかと思いますが、その時はEQやコンプで頑張ってみる以前に、キックのサンプルをレイヤーして足りない部分を埋めながら作った方が早いです。また、こうしてEQやコンプにかける前に作り込んでおくことで、ポイントを絞って効果的なEQ・コンプをかける事ができます。

さて、そうなるとキックのレイヤーをどうするかですが、ただ闇雲に重ねても上手くいかないかと思います。そんな時の方針ですが、自分の場合はキックのレイヤーを上下に分けて考えています。

  • 上…キックのアタック感を担当、サンプルにローカットをかけて重ねる
  • 下…キックの低音、膨らみを担当

ここでの注意ですが、上下を重ねる際は必ず上にローカットをかけておきます。なぜかというと、大体キックの低域は60~100Hz付近に集中しているのですが、この辺りは波長が長いためか、ちょっとでも位相がずれていたり周波数がずれていると「低域がなくなる/膨らみ過ぎる」とあまり良くないサウンドになってしまいます。そのため、上に重ねる方はローカットをかけて低域を削っておき、意図しないサウンド変化を防止しておく必要があります。(上に重ねる方は低域よりも中高域の音が欲しいというのもありますが)

また、キックのレイヤーを行う際は複数のサンプルを組み合わせるわけですがその時の選び方もなんでも良いわけではなく、次のような分け方があります。

  • 上…生楽器系やディストーションをかけたキック
  • 下…909や808などドラムマシン、シンセ系のキック

それぞれ帯域として出ている部分がどこか?どの帯域が欲しいのか?という分け方になっているのですが、まず生楽器系は元々皮鳴りなどの影響で実際は結構高域まで音が鳴っています。逆に太鼓の大きさにより超低域はそこまで鳴ってはいません。なので、レイヤーをするのであれば中高域以上に持って行くとキックのアタック感を上手く取り込むことが出来ます。

これに対して、909や808などシンセ系のキックはそこまで高域は出ておらず、低域に音が集中している傾向にあります。そのため、レイヤーするのであれば十分に出ている低域を持って行くとキックの膨らみ、重さを取り込むことが出来ます。

ここからさらにEQとコンプを…と書こうとしましたが長くなってきたので続きは次回。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.